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コロンブスの卵って感じ? [流動ろ材]

秋の陽気が続いていましたが、2日ほど夏に逆戻り
とはいえ、朝晩は冷え込むので難しい時期です。

さて、ようやく、連休から取り掛かっていた改造がひと段落
今まで試行錯誤しながら使っていた濾過槽はこんな感じです。

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性能的には申し分なかったんですが、出口が詰まったりして
水が溢れ、ろ材が流出する事故が年に何度かありました。

流動ろ材は一度こぼして散らばってしまうと、回収が異常に困難。
特に芝などが生えているともう無理です。1日中機嫌が悪くなります。

そのイライラを極力解消して、さらに手軽に流動ろ材を使えないかと
考えること数年。ふと思いついたのがこの形。

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散らばるのが嫌なら、完全に閉じ込めればいいじゃないかと。
流動ろ材が出回り始めたころにペットボトルを使ってやっていたことを
さらに突き詰めてみたら、この形になりました。ボール型濾過槽です。
(以降ボール)。簡単なつくりですけど色々と試行錯誤してます。

このボール1個で500リットルぐらいの水がろ過できるようですが、
まあ、亀や金魚は水を汚すので半分ぐらいの能力と考えています。

IMGP0149.JPG


これをそのまま容器にドボン。セットで、1本はエアストーンを入れて
容器全体の水を攪拌するようにします。するとあら不思議、濾過槽が
なくなって、魚のいる容器だけでろ過が回るようになりました。

このボール、屋外の使用ではめちゃくちゃ便利です。エアーがあれば
どこでも濾過槽が出来るわけです。サイズを小さくすれば当歳飼育の
浅いフネであっても十分に使えます。

実際、今年はこれの小さいものを当歳のフネに放り込んでおきました。
結果として、この酷暑であっても魚を大きく殺すことなく今まで来ています。
水換え時に昨年までのような匂いがすることもグッと減りました。

とはいえ、デメリットもあります。まずはエアー量が格段に増えること。
このボールを使う場合には、セットで必ずもう1本エアが必要です。
そうしないと底水が回らず、いい感じになりません。
また、夏場にボールだけでは酸欠を起こしやすいです。
なので、ボールを使うならブロアの使用が必要になります。

次にメンテナンスに癖があること。ボールの表面が詰まると、
水面にボールが半分以上顔を出すようになります。
そうなると、内部の流動ろ材が上手く攪拌せず、能力がでません。
そうならないためには、定期的に表面をたわし等でこすります。
数が多くなれば、このひと手間が面倒に感じるかもしれません。

最後に、凍結させるとろ材がボロボロになるので、冬場は
凍らないようにして保管しておく必要があります。

この辺のデメリットを屁とも思わず、見た目にも拘らない人なら
この使い方は非常にオススメです。

・・・とはいっても流動ろ材が手に入りにくいんだよなぁ・・・。