金魚の人工授精をやってみる [初心者向け人工授精法]
*大体完成。画像はクリックで拡大
この記事関して、分からない部分についてはコメントください。
知っている範囲で答えます。
さて、準備が整ったら、いざ人工授精。
これからの時期(4~6月)、朝、♂が♀を追い回しているのを見つけたら、
産卵の合図です。動画のように結構激しいです。
※動画では既に自然産卵が始まっている状態です。
既に産卵済みで卵が取れない場合もあります。
それを避ける手段としては、♂♀を事前に隔離飼育します。
隔離方法はネットで仕切る等色々ありますので、
自分にあったものを選択してください。
1.まず、♂と♀を別々の洗面器に掬いあげます。
この時、♀が掬った拍子に卵をばら撒く感じならば
人工授精も簡単に出来ます。逆に卵をばら撒かないようなら
♀の腹を軽く押して卵が出るか確認します。
2.次に、小鉢にゆるくサランラップを被せて
その上から飼育水を小鉢の半分くらい入れます。
卵は水と触れると、表面が次第に粘着質になり、
周囲の物にしっかりと付着するようになります。
しかし、サランラップを被せると、ある程度卵が粘っても
小鉢にくっついてしまうことはありません。
※サランラップ以外にワセリンを使う方法もありますが、
小規模ならばサランラップの方が楽です。
3.次に、♂の精子を小鉢に絞ります。図を見てください。
精子の量はそんなに必要ではありません。
写真のように小鉢に入れた水が少し白濁する程度でOKです。
精子は水に触れた途端に活動し始めます。
活動時間はそれほど長くないので、手際よくやります。
4.次に、♀の卵を小鉢に絞ります。絞り方は3の図と同じです。
最初は怖いので、無理に押さずに出るだけ出して
終わりにした方がいいです。最後の頃になると、
卵が連なって葡萄のようになったものが出てきます。
できれば、これが出る前に止めた方がいいです。
卵は水に触れたものから粘着性を持ち始めるので
手際よくやります。
※うちでは、精子と卵を絞った親は、そのまま飼育水槽に
戻しますが、心配ならば♂♀を分けて養生させます。
5.次に、小鉢を全体的に15秒程度撹拌して、受精させます。
これ以上時間をとると、卵同士がくっ付いてしまって、
塊になってしまいます。塊になる前に次に行きます。
6.次に、洗面器に水を入れ、小鉢の卵をばら撒きます。
卵同士がくっ付かないように、洗面器の底にまんべんなく
撒き散らします。ばら撒いた後、30分ほど放置します。
時間が無い場合は次にいきます。
また、産卵直後の卵は非常に潰れやすいです。卵は数時間かけて
吸水して膨らみ、殻が張ることによって潰れなくなります。
ですので、初めての場合は洗面器に産卵させたほうが安全です。
※写真では網状の産卵床を使っています。うちの場合、洗面器に直接
ばら撒いてしまうと、数が多すぎて洗面器がなくなってしまうためです。
(産卵床については、後日詳細を書きます)
7.孵化容器に洗面器を浮かべ、20℃程度の水温を保ちます。
うちの場合は、この状態までやってから仕事に出かけて、
帰宅後に洗面器の水を全部換えて、孵化容器に洗面器を沈めます。
その際、メチレンブルーを適量入れます。余分な精子による水質悪化と、
未受精卵の水カビによる受精卵への被害を防止するためです。
※産卵が大量にある場合は、産卵床を使用しないと
孵化容器に卵が入りきりません。
無事に受精していれば、水温20℃近辺の場合、
3日目の朝には目が見えてきて、5日目には孵化します。
※水温20℃近辺というのは、埼玉水産試験場や昭和期に金魚の研究が
行われていた時代の結果を見る限り、最も稚魚の形質が安定して
出てくる温度域と言われています。数を取れる場合ならばいいですが、
小規模の場合、卵数が少ないですから、20℃キープがお勧めです。
まあ、こんな感じです。
この記事関して、分からない部分についてはコメントください。
知っている範囲で答えます。
さて、準備が整ったら、いざ人工授精。
これからの時期(4~6月)、朝、♂が♀を追い回しているのを見つけたら、
産卵の合図です。動画のように結構激しいです。
ダウンロードは🎥こちら
※動画では既に自然産卵が始まっている状態です。
既に産卵済みで卵が取れない場合もあります。
それを避ける手段としては、♂♀を事前に隔離飼育します。
隔離方法はネットで仕切る等色々ありますので、
自分にあったものを選択してください。
1.まず、♂と♀を別々の洗面器に掬いあげます。
この時、♀が掬った拍子に卵をばら撒く感じならば
人工授精も簡単に出来ます。逆に卵をばら撒かないようなら
♀の腹を軽く押して卵が出るか確認します。
2.次に、小鉢にゆるくサランラップを被せて
その上から飼育水を小鉢の半分くらい入れます。
卵は水と触れると、表面が次第に粘着質になり、
周囲の物にしっかりと付着するようになります。
しかし、サランラップを被せると、ある程度卵が粘っても
小鉢にくっついてしまうことはありません。
※サランラップ以外にワセリンを使う方法もありますが、
小規模ならばサランラップの方が楽です。
3.次に、♂の精子を小鉢に絞ります。図を見てください。
精子の量はそんなに必要ではありません。
写真のように小鉢に入れた水が少し白濁する程度でOKです。
精子は水に触れた途端に活動し始めます。
活動時間はそれほど長くないので、手際よくやります。
4.次に、♀の卵を小鉢に絞ります。絞り方は3の図と同じです。
最初は怖いので、無理に押さずに出るだけ出して
終わりにした方がいいです。最後の頃になると、
卵が連なって葡萄のようになったものが出てきます。
できれば、これが出る前に止めた方がいいです。
卵は水に触れたものから粘着性を持ち始めるので
手際よくやります。
※うちでは、精子と卵を絞った親は、そのまま飼育水槽に
戻しますが、心配ならば♂♀を分けて養生させます。
5.次に、小鉢を全体的に15秒程度撹拌して、受精させます。
これ以上時間をとると、卵同士がくっ付いてしまって、
塊になってしまいます。塊になる前に次に行きます。
6.次に、洗面器に水を入れ、小鉢の卵をばら撒きます。
卵同士がくっ付かないように、洗面器の底にまんべんなく
撒き散らします。ばら撒いた後、30分ほど放置します。
時間が無い場合は次にいきます。
また、産卵直後の卵は非常に潰れやすいです。卵は数時間かけて
吸水して膨らみ、殻が張ることによって潰れなくなります。
ですので、初めての場合は洗面器に産卵させたほうが安全です。
※写真では網状の産卵床を使っています。うちの場合、洗面器に直接
ばら撒いてしまうと、数が多すぎて洗面器がなくなってしまうためです。
(産卵床については、後日詳細を書きます)
7.孵化容器に洗面器を浮かべ、20℃程度の水温を保ちます。
うちの場合は、この状態までやってから仕事に出かけて、
帰宅後に洗面器の水を全部換えて、孵化容器に洗面器を沈めます。
その際、メチレンブルーを適量入れます。余分な精子による水質悪化と、
未受精卵の水カビによる受精卵への被害を防止するためです。
※産卵が大量にある場合は、産卵床を使用しないと
孵化容器に卵が入りきりません。
無事に受精していれば、水温20℃近辺の場合、
3日目の朝には目が見えてきて、5日目には孵化します。
※水温20℃近辺というのは、埼玉水産試験場や昭和期に金魚の研究が
行われていた時代の結果を見る限り、最も稚魚の形質が安定して
出てくる温度域と言われています。数を取れる場合ならばいいですが、
小規模の場合、卵数が少ないですから、20℃キープがお勧めです。
まあ、こんな感じです。